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コミュかる・こぼれ話

「コミュかる」は、「コミュニケーション」と「カルチャー」を用いた造語で、2012年に創刊した杉並区の文化・芸術情報紙です(年4回発行)。区内での公演・チケット情報や文化人のインタビューをご紹介しています。
本コーナーでは紙面には掲載しきれなかった写真や「こぼれ話」を掲載しています。

館長:大川智史さん・「まぁるいカフェ」店長:加茂剛さん

2026年6月21日発行「コミュかるVOL.75」

Q1:4月より新たな指定管理者となられた、館長の大川智史さん(写真左)と、カフェ「まぁるいカフェ」の店長を務める加茂剛さん(写真右)をお招きしています。簡単に自己紹介をお願いしてもよろしいでしょうか。

大川:

演劇との出会いは大学生の頃で、学内での演劇サークルや友人と劇団をたちあげるなど、主に役者として演劇にかかわっていました。ただ役者としてその道でやっていくほどの才能はないなと思い(笑)、大学を出てからは舞台の道には進まず、一旦フリーターをしていました。でもやはり舞台関連の仕事をやりたいと思い、舞台と人が出会う場である劇場で働いてみようと思いました。最初は東京都武蔵野市の文化施設で働きはじめて、その後、武蔵野市の吉祥寺シアターに異動。5年ほど副支配人と企画制作チーフを務めました。2022年からは現在の合同会社syuz'genに移り、この度、指定管理者の変更に伴い館長に就任しました。

加茂:

イタリアンの料理人としてこれまで色々なところで働いてきました。以前から地産地消に興味があって、山形県の鶴岡で地元の魚や肉、野菜を使うお店にも修行に行きました。東京に戻ってからは、お客さんとの距離が近く気軽に話ができるような、小さいお店をやってみたいと思っていたところ、自分のイメージにピッタリな、お客さんとしても通っていたイタリアンバールで働くことになりました。それからコロナなどを経て、座・高円寺のカフェ「アンリ・ファーブル」の方から声を掛けていただき、ここなら杉並野菜を使った料理を提供できると思い、お引き受けしました。最初は週に2日の勤務で、他の時間は上尾の知り合いの畑や友人の居酒屋を手伝ったりしていましたが、徐々に勤務時間が増えていき、気がついたら「まぁるいカフェ」の店長をやることになりました(笑)。

Q2:「座・高円寺」は2009年の開館以来、初めて指定管理者が変わりました。「座・高円寺」は、これからどのようになっていくのでしょうか?

大川:

様々な方からお話を伺ってみて実感したのは、約20年間、この劇場が実に多くの方から愛されて、育ってきた劇場なのだということです。まずは地元の方やお客さん、劇場を利用していただいた方との関係性を保ち、私たちを信頼していただけるように努めていくことがスタートだと思っています。

「劇場で待っていては出会えない」、ということは経験上わかっていますので、まずはこちらから外に積極的に出ていく活動を行っていきたいですね。座・高円寺は特に地元とのつながりを大切にしてきた劇場なので、そこは引き続き大切にしながら、劇場を基点とする新たな関係が地域の中で広がっていくような取組を地道におこなっていきたいですね。

加茂:

カフェ「アンリ・ファーブル」のときから幅広い方々にご利用いただきました。また、ろう者や車いすの方、海外の方々が当たり前に利用できる店になればいいなと思っています。

大川:

今回のことがある前から、カフェ「アンリ・ファーブル」の評判を聞いていましたので、そこのシェフである加茂さんには、引き続き私たちと座・高円寺にかかわっていただきたいと思っていました。

加茂:

指定管理者変更にともない、大川さんたちとは何度かお話させていただいたのですが、偶然にも同じような考えの方だったので、私の方からも是非一緒にやらせてくださいとお願いしました。

Q3:加茂さんは以前から飲食店と生産者とつなげる「高円寺ハーヴェスト」という活動をされていました。その活動の内容と始めたきっかけを教えてください。

加茂:

「高円寺ハーヴェスト」というイベントは、高円寺の飲食店と全国の生産者をつないで、一定期間その地域の食材を使ったメニューを楽しんでもらおう、という主旨で始めたイベントです。最初は福島県喜多方のアスパラを仕入れて4店舗に分けて始めました。店舗側のメリットとしては、物を1か所に送ることで送料が1/4で済みます。これは大きいですよ。下手すると現物よりも送料の方が高くなってしまうこともあるので。メニューは各店舗で考案して、イベントとしてやれば集客にもつながるし、食材のPRにもなると思ったのが始まりです。その後、アスパラ農家の方が西九州の食材PRを自治体から依頼されている会社の方と知り合いで、一緒にやりましょうということなり、「高円寺ハーヴェスト」が本格的に始まりました。その時は佐世保の肉や魚、野菜や果物を送ってもらい、全15店舗でそれぞれメニューを考案しました。こうしたイベントを年2、3回おこない、今年は6月に能登の食材を使ってやる予定です。

大川:

かなり積極的に出会いの場をつくられていますよね。交流自治体の特産物を使ったメニューも考案されたそうですね。

加茂:

昨年8月に開催された高円寺阿波おどりで杉並区の交流自治体のみなさんが参加されました。各交流自治体の関係者の方々が一堂に会う貴重な場で、私は料理を考案、提供したのですが、こうした縁も活かしながら、メニューを考案し、提供してきました。

プロフィール

大川 智史(おおかわ さとし)さん ※写真左

1985年生まれ。大学生のころに演劇と出会い役者として演劇にかかわる。卒業後、演劇と人が出会う場である劇場に興味を持ち、武蔵野市吉祥寺シアターを経て2022年からは現在の合同会社syuz‘genに移り、2026年4月からは座・高円寺の館長に就任。

加茂 剛(かも たけし)さん ※写真右

高円寺生まれ、高円寺育ち。20代の頃からイタリアンの料理人として活躍。地産地消に興味を持ち山形県鶴岡で修行。その後、飲食店と生産者をつなげるイベント「高円寺ハーヴェスト」を開催。前カフェ「アンリ・ファーブル」のシェフを経て「まぁるいカフェ」の店長に。

座・高円寺:杉並区立杉並芸術会館 (https://za-koenji.jp/

「コミュかる」は以下の杉並区役所公式ホームページでお読みいただけます。
文化・芸術情報紙「コミュかる」外部リンク