パキスタンかるた Pakistan Karuta
題材の選択には、日本パキスタン協会の専務理事と事務局の方の協力を得ることができました。
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初めてお会いした時からとても気持ちよく相談にのっていただきました。
いろいろな資料や写真を見せていただく中で、最初の打ち合わせでかなり題材を絞りこむことができたと思います。
日本・パキスタン協会は杉並区高円寺北も環七沿いにあります。このこともパキスタンをとても身近に感じさせてくれました。
当初、題材の一つとしてパキスタンと周辺の国々の地図と国旗、モスクを選んでいました。
最終的に大使館の本国の方に見ていただきましたが、その折に、国旗やモスクを遊びの道具として
しかも叩いて取るということは好ましくない、というご教示をいただきました。
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ご指摘を受ければ、これはもっともなことだと私たちも納得いたしました。
あたりまえのことですが、国家や宗教、習慣については様々あることを改めて痛感しました。
紙芝居の題材となった高垣絵里さんとその活動についても、この協会で知ることができましたが、
これについては紙芝居のページに述べたいと思います。
<どきどきかるた交流>
2021 年 6 月 11 日に、杉並区が企画し JICA がコーディネートと通訳を務めた交流会が、 杉並区立の高円寺学園に続き杉並和泉学園で行われ5 年生の 3 クラスが参加、私たちすぎなみ Karuta プロジェクトも、パキスタンのカルタ制作者としてこの交流会に参加する 機会を頂きました。
「アッサラーム・アレイクム」、子ども達のあいさつで、オリンピックのパキスタン代表 選手とオンライン交流会が始まりました。 「どきどきカルタ交流」 4 子ども達はそれぞれの質問を、スク リーンの向こうの選手に投げかけま す。 「いつからこのスポーツに関心を もったのですか」などを精一杯の英語 で質問、ドキドキする気持ちが私たちにも伝わってくるようでしたが、パキ スタンの選手が大きくうなずきながら 笑顔で答えると、子どもたちがホッと して空気が和らぎます。本当にほほえましい交流の時間となっていました。
異彩を放ったのは私たちと紙芝居を制作したどろんこ座の口演です。当初の会場の緊張 感を打ち破るエネルギッシュな口演と、手始めのカルタを使ったパキスタンクイズに、会場は一気に盛り上がりました。
「パキスタンで盛んな国民的スポーツは何でしょうか」。子供たちの手が会場中から挙が ります。「じゃん、正解はクリケットでしたあ」とクリケットを描いたカルタの絵札を掲げると子どもたちは拍手喝采、続いては「世界で生産される手縫いのスポーツ用品の 70%以上がパキスタン製なのは何でしょう」。これにも「サッカーボール」と正解が続出、子どもたちの事前の熱心な勉強ぶりがうかがわれました。
カルタ制作をした私たちもパキスタンへの興味は今も尽きず、熟したマンゴーや雄大な k2、独特なデコトラの姿を時々妄想しています。 もちろん、オリンピックパラリンピックでのパキスタン選手への応援も力一杯行いますので、ご心配なくお任せください。 カルタ制作にご協力頂いたパキスタン協会や関係者の皆さまに、この場をお借りしてお 礼申し上げるとともに、これからもパキスタンと日本の友好が続くことを、心から願っています。
(種岡祐子:すぎなみ Karuta プロジェクト 副代表)
*パキスタンかるたの一覧表(A4版)はこちら